β2GPIネオセルフ抗体検査は、不妊症、不育症に対する新しい検査です。
ネオセルフ抗体とは、自己抗原が関与して血管に炎症を引き起こし、血栓症を出来やすくする抗体です。この抗体調べることで、自己免疫疾患が原因と考えられる不妊、不育症の原因の可能性を検査します。
不妊症、不育症は血栓が原因となる可能性があると考えられています。
体内で形成された抗原を自己抗体が攻撃する事によって血管に炎症が起き、血栓ができやすくなります。
自己免疫疾患が元々ある方や、不妊症、反復着床不全、原因不明の流産をされている方は、体内で起こっている免疫機能の異常が起きている可能性があります。
ネオセルフ抗体検査をすることで、体内の免疫環境を調べることにより、原因の特定や治療方針の検討の目安としていきます。
不育症の約20%の方が検査に陽性反応となり、治療することにより生児獲得率が向上すると言われています。また、不妊症に対しても、妊娠率の向上の可能性が報告されています。

